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エンディングノートと遺言書の違い|高槻市の民事業務を取り扱う行政書士が解説します!

少子高齢化が進む中、「終活」という言葉を耳にする機会が増えました。その中でよく話題に上がるのが「エンディングノート」と「遺言書」です。どちらも人生の最期を見据えた大切な準備ですが、その役割や法的効力には大きな違いがあります。今回は、高槻市で民事業務を取り扱う行政書士として、その違いをわかりやすく解説します。


1. エンディングノートとは?

エンディングノートは、自分の思いや希望を自由に書き記すためのノートです。書式に決まりはなく、市販のノートや自作のメモ帳でも構いません。

主な内容の例

  • 延命治療や介護に関する希望
  • 葬儀の形式やお墓に関する希望
  • 家族や友人へのメッセージ
  • 預貯金・保険・年金などの情報
  • 大切にしている品物の取り扱い

ポイント:エンディングノートは法的効力を持たないため、書いてある内容が必ずしも実現されるとは限りません。しかし、家族にとっては「本人の意思」を知るための大切な手がかりとなり、葬儀や相続手続きの負担を軽減する助けとなります。


2. 遺言書とは?

遺言書は、自分の財産の分け方や相続に関する意思を法的に残すための文書です。

主な特徴

  • 法的効力がある(民法で規定)
  • 財産の分け方や相続人以外への遺贈も可能
  • 公正証書遺言・自筆証書遺言などの方式がある
  • 内容や形式に不備があると無効になる可能性がある

遺言書を残しておくことで、相続をめぐる家族間のトラブルを防ぎ、本人の意思を確実に反映させることができます。


3. エンディングノートと遺言書の違い

項目エンディングノート遺言書
法的効力なしあり(民法に基づく)
書き方自由厳格な方式が必要
内容医療・介護・葬儀・メッセージなど自由相続・財産の分配が中心
目的家族への思いや情報を伝える財産の承継を法的に決める

4. 両方を活用するのが理想

エンディングノートは「想いを伝えるツール」、遺言書は「法的に効力を持つ文書」として、それぞれ役割があります。

  • 遺言書で財産の分配を明確にしておく
  • エンディングノートで介護・医療・葬儀・感謝の気持ちなどを残す

このように両方を組み合わせて準備することで、ご自身の想いをより確実に家族へ伝えることができます。


まとめ

エンディングノートと遺言書は似ているようで大きく異なります。

  • エンディングノート:法的効力はないが、家族への思いや希望を伝える大切な記録
  • 遺言書:厳格な方式が必要で、相続に関して法的効力を持つ文書

高槻市で「終活」や「相続対策」を検討されている方は、どちらか一方ではなく両方をうまく活用されることをおすすめします。

行政書士として、遺言書の作成サポートやエンディングノートの活用アドバイスも承っております。お気軽にご相談ください。


事務所名:乾行政書士事務所
代表者:乾 公憲
住所:大阪府高槻市上牧北駅前町4番50号
📌 対応エリア:茨木市、高槻市、枚方市、交野市、吹田市、摂津市、箕面市、寝屋川市
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ごあいさつ

私は、障がい福祉サービスに特化した行政書士として、これまで多くの事業者様の立ち上げ・運営支援に携わってまいりました。高齢者や障がいのある方、そのご家族が安心して暮らせる地域づくりを支援することを使命とし、制度理解から各種申請、運営の課題まで、丁寧かつ実務的にサポートしております。

このたび、より幅広いニーズにお応えするため、遺言・相続・死後事務委任契約・成年後見制度の利用支援など、民事法務の取り扱いも開始いたしました。とくに、福祉の現場に近い立場で業務を行ってきた強みを活かし、ご本人の思いやご家族の不安に寄り添った法的支援を心がけております。

障がい福祉と民事業務の両面から、「支援が必要な方々の権利と暮らしを守る」ことを目指し、地域に根ざした専門家として真摯に取り組んでまいります。どうぞお気軽にご相談ください。

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